新型コロナウイルス感染拡大の影響により、生活のさまざまな場面で非接触型のサービスが導入されるなど、デジタル化が進んでいます。
そうしたなか、東京都渋谷区がスマートフォンやパソコンなどの端末を持たない高齢者の情報格差解消に向け、スマホを貸し出す実証事業に乗り出したそうです。
貸し出すスマホには、区から暮らしや災害の情報を受け取れる通信アプリ「LINE」や防災アプリ、オンライン診療を受けるためのビデオ会議システム「ズーム」などがダウンロードされており、通信料や通話料は区が負担します。
渋谷区は6日からスマホの配布を開始し、65歳以上の区民のうち、参加を希望した約1700人を対象に2年間貸与するとのこと。
大半は75~84歳で、最高齢は101歳。スマホ講座も同日スタートし、12月まで4回にわたり使い方を解説するとのことです。
都も早ければ10月から、都内の高齢者向けにスマホの貸与を始める。貸出期間は1カ月で、今年度中に延べ1000人以上が利用できるようにする計画。委託事業者が開く教室で基本的な使い方に加え、オンラインでできる行政手続きなどを説明する予定。