某大手キャリアでスタッフをしていた金沢です。格安SIMのことについて詳しく説明していきます。
ソフトバンク回線に対応しているMVNOであれば、今のスマホのまま乗り換えることができます。
この記事では、ソフトバンク回線に対応しているMVNOを紹介し、比較・解説しています。ぜひ選ぶ際の参考にしてください。
ソフトバンク回線MVNOの特長
現在使用している回線を利用できる格安SIMへの乗り換えについて解説していきます。紹介するメリットは、ソフトバンク以外の回線にも共通するメリットです。
今使っているソフトバンク端末やエリアをそのまま使える
ソフトバンク回線同士なら、ソフトバンクで購入した端末はそのままで乗り換えが可能です。ただし、対応していない端末もあるので、必ず動作確認済み端末を確認してください。
注意してほしい点は、ソフトバンク回線を使用しているワイモバイルは端末のSIMロック解除が必要な点です。
エリアは、ソフトバンクの提供エリアと同じエリアで使用できます。たとえMVNOに乗り換えたとしても、回線が同じならエリアに違いはありません。
ソフトバンクより速度は落ちるが月額料金が安くなる
MVNOは自社で回線を持っておらず、キャリアの回線を借りて運用しています。キャリアよりも料金が安いのは、維持費や運用にかかるコストを減らしているからです。
ただし、借りている回線には限りがあるため、利用者が増える時間帯には回線が混雑して通信速度が低下するデメリットを持っています。
そのため、朝・昼・夜の混雑しやすい時間帯によく利用する方は、ストレスを感じるかもしれません。ある程度の不自由さは理解してから乗り換えを検討してください。
ソフトバンク端末はそのまま利用可能
エリアはソフトバンクのエリアと同じ
料金は安いが、回線は混雑しやすい
MNP乗り換え手順を解説
- SIMロック解除を行う
- MNP予約番号を取得する
- MVNOへ申し込みを行う
手順としてはリストの流れ通りですが、SIMロック解除は必ず行う必要はありません。ただし、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えには必須です。
SIMロック解除とはキャリアが設定したロックを解除することです。これには、他社や海外のSIMカードの利用、中古買取の買取価格UPなどのメリットがあります。
SIMロック解除を行う
手続き方法 | 費用 | 受付時間 |
---|---|---|
My SoftBank |
0円 | 9時〜21時 |
softbank ショップ |
3,000円 | 店舗の営業時間による |
前述している通り、同じ回線に乗り換えるのであればSIMロック解除を行う必要がありません。ただし、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えには必要です。
解除方法の1つはMy SoftBankで自分で手続きを行う方法で、もう1つは店頭でスタッフに解除してもらう方法です。ただし、店頭で解除すると料金が3,000円かかります。
その点、自分で手続きを行うと無料なので、SIMロック解除はMy SoftBankがおすすめです。
AndroidでSIMロック解除後に発行される「解除コード」は、格安SIMを差し込んだあとに入力してください。
MNP予約番号を取得する
手続き 方法 |
詳細 | 受付時間 |
---|---|---|
ウェブ |
My SoftBank | 9時〜20時 |
電話 |
携帯電話:*5533 一般電話: 0800-100-5533 |
9時〜20時 |
店舗 |
ソフトバンク ショップ |
店舗ごとの 営業時間による |
取得方法は、Web>電話>店頭の順番におすすめしています。一番はWebからの手続きで、必要事項を入力していくだけなのでとても簡単です。
MNP予約番号は取得しただけではソフトバンクの解約にはなりません。予約番号の有効期限は15日間で、乗り換え前に期限が過ぎると自動でソフトバンクの契約が継続されます。
MVNOは、会社ごとに決められた日数の有効期限が残っていないと申し込みができません。MNP予約番号の取得は、乗り換え手続きの前日もしくは当日に行うのがおすすめです。
MVNOへ申し込みを行う
すべての準備が整ったら、MVNOへの新規契約手続きをWebから行ってください。プランやオプションなどが決まっているのなら、10~20分ほどで手続きは完了します。
MVNOによって違いがありますが、手続きから7~10日ほどでSIMカードが手元に到着します。詳しい日数はそれぞれの会社に確認してください。
手元にSIMカードが届いたら、スマホに挿入して初期設定などを行ってください。設定はそれほど難しいものではありません。
SIMロック解除はWebで行うと無料
MNP予約番号の有効期限は15日
SIMカードは自宅に送付される
乗り換え先におすすめのMVNOを紹介(ソフトバンク回線)
各MVNOの料金プランと特徴をまとめています。料金が安くなることも大切ですが、それ以外の特徴もしっかりと把握してから選んでください。
通信速度の速さがダントツなのはワイモバイル
スマホベーシックプランはかけ放題付き
プラン (データ量) | 月額料金 (税込) |
---|---|
シンプルS (3GB) | 2,178円 |
シンプルM (15GB) | 3,278円 |
シンプルR (25GB) | 4,158円 |
ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドとして生まれたMVNOです。そのため、他社に借りる回線を自社利用しているため、安定した通信速度を維持できています。
料金プランは3種類あり、10分かけ放題のオプションも組み込まれています。半年間料金が安くなるのは、「新規割」で契約から6カ月間は基本料金が700円引きされるからです。
また、現在はデータ増量無料キャンペーンで、契約から1年間無料でデータ通信量を増量できます。本来であれば月額500円かかるサービスなので、年間で6,000円もお得です。
タブレットやルーター向けプランも充実
プラン名 | データ容量 | 月額料金 |
---|---|---|
データベーシック プランS |
1GB | 1,980円 |
データベーシック プランL |
7GB | 3,696円 |
Pocket WiFiプラン2 (ベーシック) |
7GB | 3,696円 |
Pocket WiFiプラン2 (ベーシック) +アドバンスオプション |
無制限 | 4,380円 |
Pocket WiFi 海外データ定額 |
7GB | 3,980円 |
子回線専用プラン (シェアプラン) |
– | 0円~980円 (※) |
ワイモバイルはスマホ向けのプランの他にも、さまざまな媒体向けのプランを提供しているMVNOです。
データベーシックはタブレット向けのプランで、4G高速通信をリーズナブルな価格で楽しむことができます。
ルーター向けプランは、Pocket WiFiプランです。特に海外データ定額は100か国以上の国で使用でき、1日90円で無制限に通信を利用できます。
シェアプランは親回線とは別に子回線を3つまで契約でき、親回線の契約したデータ容量を分け合えます。2台持ちしている方やタブレットとのシェアにおすすめです。
ワイモバイルの公式サイトへ
SNSがデータフリーで使い放題のLINEモバイル
最低600円から契約できるベーシックプラン
SIMタイプ | データSIM (SMS付き) |
音声通話 SIM |
---|---|---|
500MB | 600円/月 | 1,100円/月 |
3GB | 980円/月 | 1,480円/月 |
6GB | 1,700円/月 | 2,200円/月 |
12GB | 2,700円/月 | 3,200円/月 |
LINEモバイルは基本となるベーシックプランとSIMタイプ、そしてデータフリーオプションを選択することで基本料金が決定します。
SIMタイプはデータSIMと音声通話SIMの2種類で、データSIMはSMS機能付きです。データ容量は500MB~12GBまでの中で、4種類から選んでください。
データSIMの500MBなら、最低月額600円から使用できます。何よりも通信料を抑えたい方や、お子様の初めてのスマホを契約したい方におすすめのMVNOです。
データフリーオプションでSNSが使い放題
オプション名 | 月額 | 対象 サービス |
---|---|---|
LINE データフリー |
0円 | ・LINE |
SNS データフリー |
280円 | ・LINE |
SNS音楽 データフリー |
480円 | ・LINE ・LINE MUSIC |
データフリーオプションは、内容によって3種類に分かれています。利用スタイルに合わせて選べるので、良く使用するサービスが含まれているプランを選択してください。
LINEに関しては、追加費用なしでデータフリーとして使用することができます。SNS音楽データフリープラン内のLINE MUSICは、別途LINE MUSICとの契約が必要です。
データフリーで契約したサービスは、データ量を消費しないことだけでなく通信制限の対象外にもなります。速度制限がかかっても、対象のサービスは快適に利用が可能です。
LINEモバイルの公式サイトへ
お手軽なエココースがあるmineo
mineoの料金プラン
プラン名 | デュアルタイプ | シングルタイプ |
---|---|---|
500MB |
1,750円 | 790円 |
3GB |
1,950円 | 990円 |
6GB |
2,630円 | 1,670円 |
10GB |
3,570円 | 2,610円 |
20GB |
5,030円 | 4,070円 |
30GB |
6,950円 | 5,990円 |
mineoはトリプルキャリアの回線を契約でき、回線ごとに基本料金が異なります。今回は、ソフトバンク回線の紹介です。
プランは音声通話とデータ通信が行える「デュアルタイプ」と、データ通信専用の「シングルタイプ」の2種類になります。
シングルタイプはSMS機能が付いていないので、必要なら月額180円で付けることができます。データ容量は500MB~30GBの6つのプランから選んでください。
よりお手軽に使いたいならエココースもある
プラン名 | エココース (デュアルタイプ) |
エココース (シングルタイプ) |
---|---|---|
3GB |
1,900円 | 940円 |
6GB |
2,530円 | 1,570円 |
10GB |
3,420円 | 2,460円 |
20GB |
4,730円 | 3,770円 |
30GB |
6,500円 | 5,540円 |
エココースとは、料金が安くなる代わりに通信速度に制限がかかるコースです。制限がかかる時間帯は回線が混雑する時間で、常時制限がかかるわけではないので安心してください。
また、制限がかかるのは平日のみで、土日は制限なしで楽しむことができます。制限中でも最大200Kbpsは維持されているので、メールやチャットは問題なく使用可能です。
500MBは対象外ですが、3GBからエココースが適用されます。契約するデータ容量によって割引金額が異なりますが、最大割引額は月額450円です。
通信速度が安定しているワイモバイル
SNSがデータフリーになるLINEモバイル
エココースで割引のmineo
mineoの公式サイトへ
ソフトバンク回線の各MVNOを比較
それぞれを比較することによって、より各MVNOの特徴を理解することができます。料金プランに関しては、分かりやすいように近いデータ容量での記載です。
通信速度を比較
MVNO | 通信速度 (朝) |
通信速度 (昼) |
通信速度 (夜) |
リンク |
---|---|---|---|---|
ワイ モバイル |
5.6 Mbps | 12.5 Mbps | 4.3 Mbps | 公式詳細 |
mineo (softbank回線) |
1.5 Mbps | 0.3 Mbps | 3.9 Mbps | 公式詳細 |
LINEモバイル (softbank回線) |
1.9 Mbps | 0.4 Mbps | 1.4 Mbps | – |
参照URL:https://keisoku.io/mobile/
同じ回線を利用していても、MVNOによって大きく数値が異なります。この中で一番安定しているのはワイモバイルの回線です。
特に落ち込みやすい昼の速度が、朝や夜よりも上昇しているのは驚きです。スマホの快適な使用には5Mbps以上が望ましいのですが、ワイモバイルは夜以外クリアしています。
mineoとLINEモバイルは、昼の時間の落ち込みが激しいようです。ただし、1.0Mbpsを下回っても、メールなどのメッセージのやり取りは行えます。
音声SIMの月額料金を比較
MVNO | 料金 (容量) |
10分 かけ放題 |
合計 (月額) |
リンク |
---|---|---|---|---|
ワイ モバイル |
1,980円 (3GB) |
0円 | 1,980円 (半年間のみ) |
公式詳細 |
mineo (softbank回線) |
1,950円 (3GB) |
850円 | 2,800円 | 公式詳細 |
LINE モバイル |
1,480円 (3GB) |
880円 | 2,360円 | – |
ワイモバイルは基本料金が高めの設定ですが、10分かけ放題の通話オプション付きです。結果としてトータルの金額は一番安く抑えられています。
ただし、契約から半年が過ぎると新規割が解除されて、元の料金に戻る設定です。元の料金は2,680円なので、この中では2番目の価格になります。
他の2社はオプションを別途追加するので、基本料金が安くても総額にそこまでの違いはありません。通話を普段しないのであれば、ワイモバイルよりも料金を節約できます。
データSIMの月額料金を比較
MVNO | 月額料金 | 高速データ 通信容量 |
リンク |
---|---|---|---|
ワイ モバイル |
1,980円 | 1GB | 公式詳細 |
mineo (softbank回線) |
990円 | 3GB | 公式詳細 |
LINE モバイル |
980円 | 3GB | – |
ワイモバイルのデータ専用SIMは4G高速通信が体験できますが、1GB当たりの料金は高額です。7GBまで高速通信ができるプランの方が、単価は抑えられます。
mineoはエココースで契約すると、3GBを940円まで割引できます。普段スマホをあまり利用しない方におすすめのコースです。
LINEモバイルは、データフリーオプションにLINEデータフリーを選んだプランになります。LINEはデータフリーで使用できるので、データ量を節約できます。
通話オプション付きのワイモバイル
スマホの使用頻度が低い方はエココース
データフリーでデータ量を節約
ワイモバイルの公式サイトへ LINEモバイルの公式サイトへ mineoの公式サイトへ
各MVNOはどんな人におすすめなの?
同じ回線を利用しても通信速度が異なるように、MVNOはそれぞれ特徴が大きく異なります。自分が何を優先するのかを理解してから探すようにしてください。
通信速度の速さにこだわるならワイモバイル
ワイモバイルは他のソフトバンク回線を利用するMVNOと比べると、通信速度が速い速度で維持されています。
通信速度が安定しているので、ストレスなくスマホを利用したい方や仕事で利用している方などにおすすめのMVNOです。
スマホで5Mbps以上あれば、HD 1080pの動画も問題なく再生することができます。画像が豊富なWebサイトの閲覧はもちろん、メッセージの送受信もスムーズに行える速度です。
ワイモバイルの公式サイトへ
SNSをよく使うならLINEモバイル
LINEモバイルの大きな特徴は、SNSのデータフリー利用です。主要なSNSはすべてサポートの対象となっているので、SNSを中心にスマホを利用している方におすすめできます。
データ通信専用SIMでも、LINEなどの機能で通話は行えます。そのため、家族や友達とLINEで繋がっているのなら、音声通話SIMを契約する必要はありません。
また、データフリー対象のサービスは、速度制限の対象外です。データ量を使い切っても、SNSは快適に利用することができます。
LINEモバイルの公式サイトへ
とにかく安さにこだわるならmineo
通信量を少しでも節約したい方におすすめするのは、トリプルキャリアの回線を利用できるmineoです。
基本料金はリーズブルですが、エココースでの契約はさらに基本料金を安くすることができます。最大割引額は、月額450円にもなるコースです。
混雑する時間帯に通信制限がかかるので、常に快適に使用したい方には向きません。しかし、スマホの使用頻度が低くい方や、混雑する時間帯に使用しない方にはおすすめです。
通信速度優先ならワイモバイル
SNSをよく利用する方はLINEモバイル
通信費用を抑えたい方にmineo
mineoの公式サイトへ
総括:おすすめのソフトバンク回線MVNOはサブブランドのワイモバイル
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドなので、ソフトバンクからの乗り換えにはうってつけのMVNOです。
通信速度がMVNOの中でも安定しているので、スマホの利用もスムーズに行えます。また、料金プランもシンプルなので、初めてのMVNOでも契約しやすい点が特徴です。
少しでも通信費を抑えたい方は、ワイモバイルへの乗り換えを検討してみてください。ソフトバンクは、My SoftBankで端末のSIMロックを解除すると費用が発生しません。
MVNO | ワイモバイル |
---|---|
月額料金 | 月額1,480円から |
MVNO評価 | ★★★★★ |
特徴 | ・半年間700円割引 ・通信速度が速い |
キャンペーン | 家族割で2回線目以降 500円引き |
ワイモバイルの公式サイトへ
ワイモバイルのQ&A
データ通信容量が上限に満たなかった場合でも、余ったデータ通信容量を翌月へくりこすことはできません。
データ通信料が1GBの場合、メールの送受信は「約2,090通」、ニュースサイトなどの閲覧は「約3,490ページ」などが利用可能目安となります。
スマートフォン/タブレット/ケータイ(ガラケー)、PHSは、月途中の加入の場合、基本使用料は日割り計算されます。Pocket WiFiは、ご契約中のプランによって異なりますが、日割り計算または満額請求になります。
請求締め日は毎月末日です。お支払い期日は翌月26日ごろです。
個人のお客さまであること、ワイモバイルを対象料金プランでご契約すること、固定通信サービス(SoftBank Air、SoftBank 光など)をお申し込み後180日以内に開通(契約成立)することなどが条件です。
ワイモバイルの基本情報
項目 | 基本情報 |
---|---|
事業者名 | |
月額料金 | 月額1,480円~ |
端末保証 | 故障安心パックプラス 故障安心パック 故障安心パック-S 故障安心パックライト |
初期費用 | 事務手数料3,000円 |
契約期間 | 無し |
契約解除料 | 無し |
特徴 | ・ソフトバンクのサブブランド ・通信速度が速い |