某大手キャリアでスタッフをしていた金沢です。格安SIMのことについて詳しく説明していきます。
ここ数年で格安モバイルの利用率が上がってきているなか、現在の会社から格安モバイルへと乗り換えを考えている人も多いのではないでしょうか。
でも格安モバイルの会社も増えてきて、どこがいいのか、本当に乗り換えて大丈夫なのか、と一歩踏み出せずにいる方もいらっしゃるはずです。
ここでは、そんな方に格安モバイルのメリット、デメリット、楽天ポイントがたまる選び方とおすすめの会社をご紹介いたします。
MVNO | 楽天モバイル |
---|---|
月額料金 | 月額2,980円から |
MVNO評価 | ★★★★ |
特徴 | ・楽天ポイントがたまる! ・格安スマホ契約者数ナンバー1 |
キャンペーン | 1年間月額料金無料 |
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そもそも格安モバイルとは?
格安モバイルとは大手キャリアの回線を借りることで安く利用できる、格安SIMを使ったスマートフォンの事です。
今回比較する格安モバイル会社が使用しているキャリア回線をまとめました。
- UQモバイル(au回線)
- ワイモバイル(softbank回線)
- mineo(大手3社の回線から選択)
- 楽天モバイル(au、docomo、楽天)
- OCNモバイルONE(docomo回線)
大手キャリアとの違いは、安さとサービスの多様性にあります。自分に合ったサービスで最適なプランニングができる自由度の高さが魅力と言えるでしょう。
格安モバイルは格安SIMを使うスマホ
大手キャリアの回線か自社回線の2種類
プランやサービスが多様化
格安モバイルのメリットとは?
ここからは格安モバイルを使用するメリットを3つに分けて解説します。
3つのメリット
キャリア | 格安モバイル |
大手キャリア |
---|---|---|
メリット ① |
月々の利用料が安い | 店舗でのサポートが厚い |
メリット ② |
契約プランの 選択肢が多い |
最新機種を割引価格で 購入できる |
メリット ③ |
契約の縛りや 解約金がない |
通信速度が 安定している |
格安モバイルと大手キャリアのメリットをそれぞれ比較しました。
その名の通り、格安モバイルは大手キャリアよりも安い月額使用料で使うことができ、節約になるという最も大きな強みを持っています。
通話込みのプランしか選べない大手キャリアに比べ、格安モバイルはネット通信のみのプランといったように自由なプランニングが行えます。
「2年縛り」のないプランや、解約金が発生しない事など、ユーザーにとっての大きな負担となりがちだった要素もありません。
各メリットの詳細について確認していきましょう。
料金が安い
格安モバイルの最も大きなメリットは、月額使用料が大手通信会社よりも安いことでしょう。
格安モバイルの中に挿入されている格安SIMは、大手通信会社の自社回線を借りる形でネットワーク通信を行います。
そして格安モバイルはテナント代や従業員のコストの削減のため実店舗が少なく、契約のほとんどはインターネットからの申し込みとなります。
格安モバイルは自社回線を持たない事と、店舗を少なくする事でコストを下げており、その結果として安い月額使用料を実現しているのです。
契約プランの選択肢が多い
格安モバイルの場合は契約プランが多様化しており、それぞれのユーザーにピッタリの料金プランを実現します。
例えば仕事で電話を使う方には、通話し放題のプランが必須でしょう。しかし学生さんはLINEでのやり取りや通話で問題ないかもしれません。
電話をメインにする場合は、データ容量を抑えて通話し放題にする。
ネットやLINEがメインなら通話プランを無くしてデータ容量を増やす。
このように、個人のニーズに合わせてベストな料金プランを実現できるのです。
契約の縛りや高額な解約金が発生しない!
大手キャリアの契約だと「縛りや解約金のせいでプランや契約の変更がやりにくい」と感じている方も多いです。
よく「2年縛り」というワードを耳にしますが、この縛りのせいで別の会社やプランに変えられず、もどかしい思いをされるユーザーが多くいらっしゃいました。
格安モバイルであれば、一部例外を除き、契約の縛りや解約金といった負担がないプランがほとんどです。
音声通話機能付きのSIMであれば解約金が発生する可能性がありますが、ネットやSMSのみのSIMであれば縛りや解約金は存在しません。
月額使用料を安く抑えられる
ニーズに合わせたプラン設計が出来る
契約の縛りや解約金がないプランもある
格安モバイルのデメリットとは?
契約前に確認しておきたい格安モバイルのデメリットについても解説します。
3つのデメリット
キャリア | 格安モバイル |
大手キャリア |
---|---|---|
デメリット ① |
キャリアメールが 使用できない |
月々の利用料が高い |
デメリット ② |
実際の店舗が少ない | 音声通話のプランしか 選べない |
デメリット ③ |
通信速度が 安定していない |
契約期間の縛りや 高額な解約金がある |
大手キャリアと格安モバイルのデメリットを比較しました。
大手キャリアなら独自のキャリアメールを使用できますが、格安モバイルではキャリアメールを使用することはできません。
格安モバイルはコストをさげるために実店舗が少なく、大手キャリアと比較すると相談窓口の少ないというデメリットがあります。
また、自社回線ではなく大手キャリアの回線を借りているという仕様上、時間帯によってはネット通信が遅くなるケースも。
以下でそれぞれのデメリットについて詳しく解説します。
キャリアメールが使用できない
格安モバイルの場合は、キャリアメールが使用できません。キャリアメールで会員登録していたサイトのメールアドレスは変更しなければなりません。
しかし、GoogleやYahooなどのフリーアドレスを使用することができます。
格安モバイルに切り替える前に、会員登録をフリーアドレスに変えておくとスムーズです。
しかしUQモバイルであれば月額220円で独自のキャリアメールを使用できます。
ワイモバイルと楽天モバイルにも独自のキャリアメールがあり、こちらは無料です。
実際の店舗が少ない
もう一つのデメリットは、実際の店舗が少ないということです。
格安モバイルが安い理由のひとつは、実際の店舗を最小限に展開することでテナントの費用や従業員の人員コストを下げているからです。
スマホの初期設定などもご自身で行う必要があるため、機械操作が苦手な方はご家族や友人の方に設定してもらうことをオススメします。
ただ、ワイモバイルは4,000の実店舗を構えているなど、以前よりも増えてきています。
実店舗の有無が気になる方は各社のホームページなどをご確認ください。
時間帯によって通信速度が安定しない
格安SIMを利用にあたり心配なのは通信速度の問題ですよね。
格安SIMは回線を借りているという仕様上、時間帯によっては通信速度が落ちてしまう可能性があります。
これはネットワークの品質を保つために、一度に多くの通信を行っている回線のレベルを他の回線と同じレベルに調節するために起こります。
混みやすいのはお昼休み、夕方の時間帯です。
一時的な通信速度の下落に目を瞑れば、基本的には安定した速度で利用できますよ。
キャリアメールが使用できない
実店舗が少なく直接相談がしにくい
時間帯によって通信速度が落ちる
格安モバイルを選ぶ基準は?
格安モバイルを比較する際のポイントについて解説していきます。
各会社独自のサービス・オプションで選ぶ
各会社で独自のサービスやオプションが用意されており、その内容が自分にとって魅力を感じるものかどうかで判断できます。
例えば、既に楽天会員であるならば楽天モバイルに加入すると楽天ポイントが付いてきますし、ポイントを使って支払うこともできます。
UQモバイルであれば「UQでんき」と同時契約することで家族全員の電話使用料金が安くなるプランなどがあります。
上記はほんの一例ですが、各会社で魅力的なサービスを展開していますので、その内容を見てどの格安モバイルにするかを検討してみても良いでしょう。
通信速度で選ぶ
かつて格安SIMは速度が遅いイメージがありました。しかし現在は格安SIMであっても高速インターネット通信を使うことができます。
格安SIMの回線速度の実測値は平均で45Mbpsとなっており、ネットブラウジングや高画質の動画視聴も問題なく楽しめます。
通信速度を重視するなら「楽天モバイル」「UQモバイル」「ワイモバイル」といった自社回線を使用できるブランドがおススメです。
通信には上りと下り速度がありますが、下り速度はダウンロードの速さなのでSNSや動画視聴重視の方は下り速度の数値を参考にしてみてください。
データ容量で選ぶ
ストリーミングで音楽を聴いたり動画を見ていて、気が付くと速度制限が掛かっていた、なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。
屋外でもネットをたくさん使いたい方は、データ容量と料金を参考にしてみましょう。
会社によっては無制限でデータ通信を使用可能のプランを用意していたり、大容量のデータを割安な値段で追加できるものもあります。
ご自宅やお店でWiFiを利用する時間を差し引いて、自分に必要なギガ数をざっくりと把握しておくとプランの計画が立てやすくなりますよ。
とにかく月額料金を抑えたい
格安モバイルを使うのならば、とにかく安くしたいですよね。
月額料金を安くしたいときは、無駄のないプランを組むことが重要です。過去のデータの使用料と通話の頻度を確認しましょう。
例えばデータ通信の容量は、アプリなどのダウンロードをご自宅のWiFiを利用し、外ではなるべくネットを使用しないようにすれば月額料金を抑えられます。
データ容量と通話を比較し、自分にとって本当に必要な方をプランに加えることで月額料金を抑えることができるでしょう。
各社サービスの魅力を比較する
ネットメインなら通信速度か容量重視
最適なプランで月額料金を抑えよう
おすすめ格安モバイル4社を比較
各社のデータを表にまとめ、それぞれ比較してご紹介していきます。
独自のサービス・オプションで比較
格安 モバイル |
サービス オプション① |
サービス オプション② |
---|---|---|
楽天モバイル |
使った分だけ お支払い |
楽天ポイントが たまる&支払える |
UQモバイル |
auかんたん決済 | UQでんきとの セット利用 |
ワイモバイル |
Enjoyパック | ・パケットマイレージ ・パケくじ |
mineo |
フリータンク | パケットギフト |
OCN モバイルONE |
コースを変更できる | バースト転送機能 |
UQモバイルはauかんたん決済が利用でき、UQでんきとのセットで使用料が安くなります。
ワイモバイルは溜まったマイルでデータ容量の追加をしたり、毎月お得なクーポンを利用できます。
mineoはパケットを全国のユーザーとシェアしあうなどユニークなサービスが特徴です。
楽天モバイルは使ったデータ分だけのお支払いなので毎月最適な料金になります。楽天ポイントでも支払い可能です。
OCNモバイルONEでは月に一回データ容量のコースを変更できます。低速回線の状態でも一定容量まで高速通信ができます。
通信速度を比較
格安モバイル | 通信速度 (朝) |
通信速度 (昼) |
通信速度 (夜) |
---|---|---|---|
楽天モバイル (au) |
4.6Mbps | 5.3Mbps | 3.1Mbps |
楽天モバイル (docomo) |
5.5Mbps | 2.6Mbps | 2.8Mbps |
UQモバイル |
13.6Mbps | 13.7Mbps | 14.3Mbps |
ワイモバイル |
2.0Mbps | 2.3Mbps | 2.0Mbps |
mineo (au) |
34.2Mbps | 27.1Mbps | 27.4Mbps |
mineo (docomo) |
7.9Mbps | 5.8Mbps | 4.6Mbps |
mineo (softbank) |
0.8Mbps | 0.4Mbps | 0.6Mbps |
OCN モバイルONE |
7.2Mbps | 5.4Mbps | 4.9Mbps |
各社での通信速度を比較してみましょう。
スピードと安定性が最も優れているのはmineoのauプランであることが分かります。逆にSoftbankプランはスピードの面ではやや見劣りする印象です。
時間帯によって速度に差が出ているのは楽天モバイルのdocomoプランで、自社回線でない場合は時間帯によってばらつきがあるようです。
通信速度を最重視する場合は、UQモバイルとmineoのauプランがおススメです。
データ容量を比較
格安 モバイル |
データ 容量① |
データ 容量② |
データ 容量③ |
データ 容量④ |
---|---|---|---|---|
楽天モバイル |
0GB ~1GB |
1GB超過後 ~3GB |
3GB超過後 ~20GB |
20GB超過後 ~無制限 |
UQモバイル |
3GB | 無制限 | – | – |
ワイモバイル |
3GB | 15GB | 25GB | – |
mineo |
1GB | 5GB | 10GB | 20GB |
OCN モバイルONE |
1GB | 3GB | 6GB | 10GB |
各社でのデータ容量を比較してみました。無制限ではないプランでの最大はワイモバイルの25GBのプランとなっています。
mineoとOCNモバイルONEはギガ数が細かく設定されており、使用データ量に合わせて細かくプランニングできる自由度があります。
5社の中でUQモバイルと楽天モバイルのみがデータ容量無制限のプランを選択できます。
20GBのデータ容量でも頻繁に使い切ってしまうという方は、UQモバイルか楽天モバイルがおすすめでしょう。
楽天モバイルの公式サイトへ UQモバイルの公式サイトへ ワイモバイルの公式サイトへ
月額料金を比較
格安モバイル | 月額最安値 (税込) |
月額最高値 (税込) |
---|---|---|
楽天モバイル |
無料 (0GB~1GB) |
3,278円 (無制限) |
UQモバイル |
1,078円 (3GB) |
2,178円 (無制限) |
ワイモバイル |
2,178円 (3GB) |
4,158円 (25GB) |
mineo |
1,298円 (1GB) |
2,178円 (20GB) |
OCN モバイルONE |
770円 (1GB) |
1,760円 (10GB) |
まず目を引くのは、楽天モバイルの月額料金無料の欄です。楽天モバイルは★月に1GB未満のデータ使用であれば料金が掛かりません/☆。
ネットブラウジングをほとんどしない方であれば、楽天モバイルかOCNモバイルONEの低容量プランがおすすめです。
逆にたくさん動画を観たい、LINEなどで長電話したいような方は楽天モバイルかUQモバイルの無制限プランを検討してみてください。
3GBだと少なく、そこそこ使う方にはワイモバイルかmineoがちょうどよい容量プランでしょう。
各社独自のサービスで比較検討する
通信は自社回線だと安定している
最適なデータ容量のプランに加入
総括:自分にあった格安モバイルを!
格安モバイルを賢く使うには、自分に最適なプランで契約することです。
データを多く使いたい方は、UQモバイルが最も安いのでオススメです。
しかし現在はご自宅やお店でもWiFiが利用できる事が多く、データ容量を意外と使わない方も多くなっています。
ケータイの回線を滅多に使わないということであれば、回線のスピードやデータ容量を考える必要はないかもしれません。
その場合は、データの使用料に合わせた細かい料金設定と月額料金の安さがポイントになりますので、その観点から見ると楽天モバイルがおススメです。
MVNO | 楽天モバイル |
---|---|
月額料金 | 月額2,980円から |
MVNO評価 | ★★★★ |
特徴 | ・楽天ポイントがたまる! ・格安スマホ契約者数ナンバー1 |
キャンペーン | 1年間月額料金無料 |
楽天モバイルの公式サイトへ
楽天モバイルの基本情報
項目 | 基本情報 |
---|---|
事業者名 | |
月額料金 | 月額525円~ |
端末保証 | 月額500円 |
初期費用 | ドコモ回線3,394円 au回線3,406円 |
契約期間 | なし |
特徴 | ・格安スマホ契約者数No.1 ・楽天会員なら月額料金が安くなる |
キャンペーン | 2回線目以降の契約で 最大5,000円もらえる |