某大手キャリアでスタッフをしていた金沢です。格安SIMのことについて詳しく説明していきます。
しかし、格安スマホはメリットだけを見て乗り換えるのではなく、デメリットを理解した上で乗り換えないと後で後悔することになるかもしれません。
本記事では格安スマホのデメリットについて紹介し、デメリットを気にせずに使えるおすすめの格安スマホを紹介します。
格安スマホのデメリットをチェックしておきたい人や、おすすめの格安スマホを知りたい人はぜひチェックしてください。
格安スマホのデメリットとは?
- キャリアメールが使えない
- 通話料金が高い
- 通信速度が遅い
- クレジットカードが必要
- キャリア決済が使えない
格安SIMに共通しているデメリットをまとめてみました。詳しい内容は次の項目で説明していきます。
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは、キャリアごとにドメインを提供しているメールサービスです。端末に直接メールが届き端末内に保管される設定で、絵文字など独自の進化を遂げています。
格安SIMと契約すると、このキャリアメールを使用することができなくなります。メールを利用したいときには、Webメールが利用可能です。
格安SIM会社の中にはメールアドレスを付与する会社もありますが、ほとんどがPCと同じメールの扱いになります。
通話料金が高い
通話料金 | 大手 キャリア |
格安 スマホ |
---|---|---|
通常料金 |
30秒につき20円 | 30秒につき20円 |
家族間通話 |
無料 | 通常料金が必要 |
かけ放題 |
完全なかけ放題に することが可能 |
完全なかけ放題が 可能な会社は少ない |
大手と格安スマホの通話料金についてまとめてみました。基本的な通話料金は同じですが、オプションの在り方が違います。
一般的に大手の携帯会社では、かけ放題を完全な形で提供していることが多くあります。また、家族間など指定の回線同士が無料になるサービスも豊富です。
しかし格安スマホでは、完全なかけ放題ができるところはほぼありません。10分以内の通話が無料になったりなど、制約が付いているオプションがほとんどです。
通信速度が遅い
これは有名なデメリットの1つですで、キャリアと比べると通信速度が遅くなります。最大の理由は基地局を持たず、キャリアから回線をレンタルしているからです。
そのため同じキャリアの回線でも大手と格安スマホでは、使用できる回線の量が違うので通信速度にも違いが現れます。
では、違う格安SIMでも同じ回線を使用していれば、同じ速度になるかと言われるとそうではありません。借りている回線の量や利用者の数でも速度は変化します。
クレジットカードがないと契約ができない
多くの格安スマホでは、店舗での対面の申し込みではなくインターネットで申し込みを行います。店舗を置かない分人件費がかからないので、基本料金が抑えられています。
対面での手続きを行わないので、本人確認のために本人確認書類だけでなくクレジットカードが必要な会社がほとんどです。
そのため、クレジットカードを持たない未成年の方や学生は、本人名義の契約ができないこともあります。
キャリア決済が使えない
キャリア決済とは、インターネットショッピングなどでの支払い方法の1つです。月々のスマホ代と合算して支払いができる、便利な方法となります。
キャリア決済は大手携帯会社にしか対応しておらず、格安スマホのほとんどでは使う事ができません。格安スマホでも一部では、対応しているところもあります。
クレジットカードのようにカードの数字や名前などを入力しなくても使用できるので、手軽に買い物が楽しめます。
格安スマホは回線を借りて運用されている
通信速度が遅い
支払はクレジットカードがほとんど
格安スマホのデメリットを克服できる?おすすめの格安スマホ
今回紹介する格安スマホのデメリットに強い会社は3つです。1社ずつ料金プランなどの特徴を説明していきます。
おすすめの格安スマホ①ワイモバイル
ワイモバイルの料金プラン
プラン (データ量) | 月額料金 (税込) |
---|---|
シンプルS (3GB) | 2,178円 |
シンプルM (15GB) | 3,278円 |
シンプルR (25GB) | 4,158円 |
ワイモバイルの音声通話SIMの料金プランです。このプランは、10分間の通話がかけ放題になる通話オプション付きのプランとなります。
また、契約してからの6カ月は新規割が適用され、どのプランでも700円引きとなり、例えばプランSなら1,980円で利用できてお得になります。
加えて、通常月額500円必要なデータ増量オプションが、1年間無料で使用できるキャンペーンも開催中です。
ワイモバイルの通信速度
時間帯 | 通信速度 |
---|---|
朝(3/1) |
6.5Mbps |
昼(3/1) |
13.3Mbps |
夜(3/1) |
16.6Mbps |
参照URL:https://keisoku.io/mobile/
朝・昼・夜の混雑時の速度計測です。朝の時間帯は他の時間帯と比較すると速度が落ちているように感じますが、1日を通して考えると安定した速度を維持しています。
一般的にスマホでは5Mbpsあれば、YouTubeなどの動画をスムーズに視聴できるといわれています。ただし、4Kなど高画質な動画はもう少し通信速度が必要です。
メッセージの送受信やサイトの閲覧もストレスなくできるので、ワイモバイルは通信速度の問題はクリアしている格安スマホと考えても良いでしょう。
ワイモバイルはデメリットを克服できる?
項目 | 使用可否 |
---|---|
キャリア メール |
○ |
通話料金 |
○ ※完全なかけ放題 オプション有り |
通信速度 |
○ |
口座振替 |
○ |
キャリア 決済 |
○ |
デメリットに対してのワイモバイルの対応をまとめました。結果としてワイモバイルは、格安スマホのデメリットを全て克服しています。
通話が完全かけ放題になるオプションは、スーパーだれとでも定額です。他社のスマホでも固定電話でも何時間でも使用できるオプションとなります。
また、キャリア決済やキャリアメールの使用は無料で、月額負担がありません。口座振替も可能なので、クレジットカードが無い方でも自分名義で契約ができます。
ワイモバイルの公式サイトへ
おすすめの格安スマホ②UQモバイル
UQモバイルの料金プラン
プラン | 料金 (容量) |
---|---|
スマホプランS |
1,180円 |
スマホプランR |
1,480円 |
UQモバイルの音声通話SIMの料金プランです。データ容量別に2種類のプランがあるので、自分に合うものを選んでください。
家族で契約する方には家族割が適用されます。この割引は2台目以降の基本料金が500円引きされる割引です。
また、データ増量キャンペーン中で、通話オプションとau ID登録でデータ量が増量されます。使い切れなったデータ量は翌月に繰り越されるので、ムダにはなりません。
UQモバイルの通信速度
時間帯 | 通信速度 |
---|---|
朝(3/1) |
11.3Mbps |
昼(3/1) |
16.9Mbps |
夜(3/1) |
13.2Mbps |
参照URL:https://keisoku.io/mobile/
UQモバイルの通信速度のまとめです。混雑しやすい時間帯でも10Mbps以上という速度を維持しています。
どの時間帯でも速度に大きな変動がないため、動画をスムーズに視聴ができますし、画像が多いサイトの閲覧も問題ありません。
1日を通して速い速度が供給されている格安スマホです。スマホでゲームをする方などにもおすすめできます。
UQモバイルはデメリットを克服できる?
項目 | 使用可否 |
---|---|
キャリア メール |
△ ※オプション有り |
通話料金 |
○ ※完全なかけ放題 オプション有り |
通信速度 |
○ |
口座振替 |
○ |
キャリア 決済 |
× |
UQモバイルのデメリットへの対応を見てみると、キャリア決済ができないことが分かります。また、キャリアメールもオプションで月額料金がかかる仕様です。
ただし、それ以外はすべて対応されているので、この2つが気にならないなら契約しても問題ありません。
キャリアメールのオプションは月額200円で、@uqmobile.jpのアドレスが付与されます。迷惑メールフィルタにも対応しているオプションです。
UQモバイルの公式サイトへ
おすすめの格安スマホ③OCNモバイルONE
OCNモバイルONEの料金プラン
プラン | 音声通話 プラン |
SMS付き プラン |
データ通信 専用プラン |
---|---|---|---|
1GB | 1,180円 | – | – |
3GB | 1,480円 | 1,000円 | 880円 |
6GB | 1,980円 | 1,500円 | 1,380円 |
10GB | 2,880円 | 2,400円 | 2,280円 |
20GB | 4,400円 | 3,920円 | 3,800円 |
30GB | 5,980円 | 5,500円 | 5,380円 |
OCNモバイルONEの特徴の1つが、豊富なデータ容量のプランと契約できることです。どのSIMタイプでも最大30GBのプランまで契約することができます。
1GB~30GBまでの豊富なデータ容量から、自分にピッタリのプランと契約できるのでデータ量を無駄にすることもありません。
OCN光モバイル割はどのプランでも使用でき、基本料金が200円引きされます。自宅でOCN光などを使用している方は、スマホもOCNモバイルONEに変更するとお得です。
OCNモバイルONEの通信速度
時間帯 | 通信速度 |
---|---|
朝(3/1) |
8.4Mbps |
昼(3/1) |
8.8Mbps |
夜(3/1) |
5.0Mbps |
参照URL:https://keisoku.io/mobile/
OCNモバイルONEの通信速度をまとめました。日によって多少のバラツキはありますが、比較的早い速度で使用できる格安スマホです。
夜の時間帯で少し速度が落ちますが、それでも5Mbps程度の速度は維持されているため、こちらもおすすめの格安スマホ会社です。
動画も高画質でなければ問題なく、サイトの閲覧もSNSもスムーズに行うこともできるので、最低限ストレスなく使うことは可能でしょう。
OCNモバイルONEはデメリットを克服できる?
項目 | 使用可否 |
---|---|
キャリア メール |
× |
通話料金 |
△ |
通信速度 |
○ |
口座振替 |
△ ※電話での手続きが必要 |
キャリア 決済 |
× |
デメリットの対策については、キャリアメールとキャリア決済は対応していません。それ以外のデメリットには、ある程度の対応策がなされています。
通話料金では、完全に通話し放題になるオプションはありません。しかし、トップ3かけ放題で、通話料が高い上位3人の通話料を無料にすることができます。
また、口座振替も可能ですが、手続きが必要です。オンラインでの手続きと必要書類を郵送する方法があります。
デメリットへの対策済みのワイモバイル
キャリア決済以外対策済みのUQモバイル
手続きや月額料金が必要なOCEモバイル
OCNモバイルONEの公式サイトへ
どの格安スマホか迷ったら…
紹介した3つの格安スマホを料金プランなどで比較していきます。格安スマホ選びの参考にしてみてください。
料金プランで比較する
格安スマホ | 料金 (容量) |
リンク |
---|---|---|
ワイモバイル |
1,980円 (3GB) |
公式詳細 |
UQモバイル |
1,980円 (3GB) |
公式詳細 |
OCNモバイルONE |
1,480円 (3GB) |
公式詳細 |
ワイモバイルは10分かけ放題の通話オプション付きなので、他の格安スマホよりも基本料金が高くなっています。ただし、半年間は新規割で700円引きです。
ワイモバイルは2台目以降が500円引きされるので、家族で契約する方におすすめの格安スマホです。また、契約解除料も必要ありません。
単純に料金だけで比較すると、OCNモバイルONEが一番安く設定されています。価格を重視して選びたい方におすすめです。
通信速度で比較する
格安スマホ | ワイ モバイル |
UQ モバイル |
OCN モバイルONE |
---|---|---|---|
通信速度 (3/1/朝) |
6.5Mbps | 11.3Mbps | 8.4Mbps |
通信速度 (3/1/昼) |
13.3Mbps | 16.9Mbps | 8.8Mbps |
通信速度 (3/1/夜) |
16.6Mbps | 13.2Mbps | 5.0Mbps |
リンク | 公式詳細 | 公式詳細 | 公式詳細 |
参照URL:https://keisoku.io/mobile/
通信速度を3社で比較しても、それほど大きな差はありません。OCNモバイルONEの速度が遅いと感じるかもしれませんが、最低でも5Mbpsあるので動画視聴も問題ありません。
UQモバイルが数値だけ見ると一番安定しているので、通信速度の安定を求めている方にはおすすめできます。
速度をそれほど重視していない方は、契約できる回線で決めるのも1つの手です。ワイモバイルはソフトバンクでUQモバイルがau、OCNモバイルONEはドコモ回線です。
格安スマホのデメリット対処法で選ぶ
格安スマホ | ワイ モバイル |
UQ モバイル |
OCN モバイルONE |
---|---|---|---|
キャリア メール |
○ | △ | × |
通話料金 | ○ | ○ | △ |
通信速度 | ○ | ○ | ○ |
口座振替 | ○ | ○ | △ |
キャリア 決済 |
○ | × | × |
リンク | 公式詳細 | 公式詳細 | 公式詳細 |
比較した表を見てわかるように、ワイモバイルならすべてのデメリットに対策が行われています。デメリットが気になる方におすすめできる格安スマホです。
UQモバイルは5つのデメリットの内、キャリア決済だけできません。キャリアメールはオプションで対応がされていますが、月額200円かかります。
OCNモバイルONEはデメリットへの対策は万全ではありません。ただし、手続きなどを行うことによって、対応できることもあります。
料金重視の方はOCNモバイルONE
通信速度は3社とも安定している
デメリットの対策ではワイモバイルが一番
ワイモバイルの公式サイトへ UQモバイルの公式サイトへ OCNモバイルONEの公式サイトへ
総括:格安スマホのデメリットが気になる人は、ワイモバイルがおすすめ!
ワイモバイルなら、今回の記事で紹介した格安スマホに乗り換えるデメリットをすべて克服しています。通信速度も安定しているので、快適に使用できる格安スマホです。
料金プランは少し高めに感じるかもしれませんが、それは通話オプション付きだからです。そう考えると、そこまで高額には感じません。
デメリットが気になって格安スマホへの乗り換えを躊躇していた方も、ワイモバイルへの乗り換えを検討してみてください。
MVNO | ワイモバイル |
---|---|
月額料金 | 月額1,480円から |
MVNO評価 | ★★★★★ |
特徴 | ・半年間700円割引 ・通信速度が速い |
キャンペーン | 家族割で2回線目以降 500円引き |
ワイモバイルの公式サイトへ
ワイモバイルのQ&A
データ通信容量が上限に満たなかった場合でも、余ったデータ通信容量を翌月へくりこすことはできません。
データ通信料が1GBの場合、メールの送受信は「約2,090通」、ニュースサイトなどの閲覧は「約3,490ページ」などが利用可能目安となります。
スマートフォン/タブレット/ケータイ(ガラケー)、PHSは、月途中の加入の場合、基本使用料は日割り計算されます。Pocket WiFiは、ご契約中のプランによって異なりますが、日割り計算または満額請求になります。
請求締め日は毎月末日です。お支払い期日は翌月26日ごろです。
個人のお客さまであること、ワイモバイルを対象料金プランでご契約すること、固定通信サービス(SoftBank Air、SoftBank 光など)をお申し込み後180日以内に開通(契約成立)することなどが条件です。
ワイモバイルの基本情報
項目 | 基本情報 |
---|---|
事業者名 | |
月額料金 | 月額1,480円~ |
端末保証 | 故障安心パックプラス 故障安心パック 故障安心パック-S 故障安心パックライト |
初期費用 | 事務手数料3,000円 |
契約期間 | 無し |
契約解除料 | 無し |
特徴 | ・ソフトバンクのサブブランド ・通信速度が速い |