某大手キャリアでスタッフをしていた金沢です。格安SIMのことについて詳しく説明していきます。
ただし、同じようなオプションでも、専用の電話アプリが必要だったり、無料になる通話の条件が違います。
それでは通話向けの、通話料金がお得になるおすすめMVNOを紹介していきます。
通話料金そのものが安いMVNOはない
MVNOごとにデータプランや通話プランの料金差はあったとしても、通話料金自体は変わらずに30秒ごとに20円の通話料金が発生します。
この基本的な通話料金はどのMVNOも変わらないため、安いのを探そうと思っても徒労に終わるので注意が必要です。
その代わり通話料金が割引になったり無料になるオプションが各MVNOにあり、それぞれ異なります。今回はそのオプション内容や料金の差異を比べていきましょう。
MVNOの通話料割引オプションは3通りある
MVNOによってオプション内容は変わりますが、大きくわけて3通りのオプションがあります。それぞれの特色やそのオプションが適している方を紹介しますね。
10分以内の通話料無料
MVNO | 料金 | リンク |
---|---|---|
UQモバイル |
700円 | 公式詳細 |
OCNモバイルONE |
850円 | 公式詳細 |
多くのMVNOが取り入れているオプションで、10分以内の国内通話であれば通話料無料でかけ放題というオプションになります。
オプション料金はそのMVNOによって異なりますがUQモバイルなら基本料金に加えて月額750円支払えば10分以内の通話が無料です。
1回あたりの通話が短い方、電話番号を使った通話をそこまでしない方におすすめですが、長時間通話する人でも10分で一度通話を切るなど工夫をすればお得に利用できます。
完全かけ放題
MVNO | 料金 | リンク |
---|---|---|
ワイモバイル |
1,000円 | 公式詳細 |
UQモバイル |
1,700円 | 公式詳細 |
大手キャリアと同じように24時間完全にかけ放題となるMVNOはとても少ないです。UQモバイルとワイモバイルがその数少ないMVNOと言えます。
UQモバイルは1700円、ワイモバイルは1,000円を基本料金に加えて支払うことで完全かけ放題を利用することが可能です。
1回あたりの通話が長い方、仕事などで通話する機会が多い方におすすめします。料金は高めのためあまり通話をしない方は無理につける必要はないでしょう。
その他の通話オプション
MVNO | サービス内容 | 料金 | リンク |
---|---|---|---|
UQモバイル |
・月60分間まで ・通話料金が無料 |
500円 | 公式詳細 |
OCNモバイルONE |
・国内通話料上位3人 ・通話料が無料 |
850円 | 公式詳細 |
他にも特徴のある通話オプションとしてUQモバイルの月60分までかけ放題とOCNモバイルONEの通話をよくする上位3人までが対象のかけ放題があります。
UQモバイルの場合は1回あたりの通話ではなく、月の累計通話時間に基づいたかけ放題になります。累計60分を超えなければかけ放題です。
OCNモバイルONEは通話をよくする上位3人との通話が無料になるオプション。特定の人との通話が長くなりがちな人におすすめします。
通話オプションは3種類に分かれる
MVNOによってオプション料金は異なる
完全かけ放題のMVNOは少ない
ワイモバイルの公式サイトへ UQモバイルの公式サイトへ OCNモバイルONEの公式サイトへ
MVNOの通話料割引オプションには3つの方式がある
MVNOの通話料割引はIP電話や通常通話など方式が異なり、それぞれ料金が異なります。
プレフィックス方式
プレフィックス方式はMVNOの多くが採用している方式です。電話番号から普通に通話をかけるのではなく、専用アプリから通話を発信する方式になります。
専用アプリから通話した場合割引が発生し、通常の通話料金の半分ほどで通話できることが多いです。アプリの利用にお金はかからないため、リスクなしで安く利用できます。
ただ、間違ってデフォルトの通話アプリから通話してしまうと、通常通りの正規料金がかかってしまうのが少し面倒に感じる方もいます。
IP電話
IP電話を通話オプションとして採用しているMVNOは少なくはなりましたが、今もいくつかは存在します。電話番号が050からになるのが特徴ですね。
IP電話の場合もプレフィックス方式と同じように専用アプリからの発信が割引の条件となる上に、緊急通話を使えないため、あまり使い勝手はよくはありません。
選ぶメリットは今のところそこまでないため、乗り換えるMVNOにプレフィックス方式があるのであれば、そちらを選んだ方が良いでしょう。
通常通話
MVNOの中でもUQモバイルとワイモバイルのみが、プレフィックス方式でもなくIP電話でもなく、通常通話を対象とする割引を提供しています。
つまり大手キャリアのかけ放題と同じ感覚で利用できるということです。当然、専用アプリも不要となり、もっとも使い勝手のよい方式になります。
これまで使っていた大手キャリアと同じように通話を行いたい方、いちいち専用アプリを介さずに通話したい方はUQモバイルとワイモバイルがおすすめです。
通話料割引オプションは3種類
プレフィックス方式が主流
キャリアのかけ放題と同じMVNOあり
MVNOの通話料割引オプションにおける注意点
通話料割引オプションはそのオプション料金だけ気をつけていれば良いわけではありません。特に国際電話関連や基本料金との比較は抑えなければならないポイントです。
国際電話やナビダイヤルは対象外
MVNOの通話料割引オプションは国内通話に限ったものになります。国際通話はMVNOによって別途の料金やオプションが必須です。
国際通話はかける国と地域によって料金が異なり30秒で90円以上かかることもあるため、かけ放題と思って通話して莫大な通話料がかからないよう注意しましょう。
またナビダイヤルについても通話料割引オプションは適用されないため、ナビダイヤルを使用する際も、あまり長時間の通話にならないように意識した方が良いですね。
基本料金+通話オプション料金での比較が必要
通話料割引オプションは、基本的にオプションサービスなため、単体で契約できるわけではありません。必ず基本料金+オプション料金の形になります。
そのため通話オプションが安いところでMVNOを探しても意味がなく、基本料金とオプション料金の合計額で比較することが大切です。
特にMVNOによっては基本料金内に通話オプション料金が含まれている場合もあるため、基本料金の通話プラン内容もしっかりと熟読しましょう。
国際電話は割引の対象外
ナビダイヤルも割引の対象外
基本料金とオプションの合計比較が大事
通話料割引オプションがあるおすすめMVNO
ほとんどのMVNOで通話料割引オプションはありますが、その中でもおすすめのMVNOを紹介して行きます。
とにかく料金を気にせず通話したい人にはワイモバイル
プラン (データ量) | 月額料金 (税込) |
---|---|
シンプルS (3GB) | 2,178円 |
シンプルM (15GB) | 3,278円 |
シンプルR (25GB) | 4,158円 |
ワイモバイルはMVNOの中でも数少ないアプリ不要で無制限のかけ放題オプションがあります。この場合の無制限は24時間いつでもという意味です。
また、登録から半年間は基本料金が700円引きになり、基本料金内に10分以内の国内通話無料オプションが含まれています。1回10分までの通話はいくらかけても無料です。
そのため基本料金は他社MVNOより高めですが、10分以内のかけ放題が使える他、足りなければ24時間かけ放題のオプションを選べる豊富さが売りです。
ワイモバイルの公式サイトへ
自分に合った通話オプションをじっくり選びたい人にはUQモバイル
プラン | 月額料金 (税込) |
---|---|
くりこしプランS (3GB) | 1,628円 |
くりこしプランM (15GB) | 2,728円 |
くりこしプランL (25GB) | 3,828円 |
UQモバイルの通話オプションはワイモバイルと同じく完全かけ放題オプションがあり、アプリを介する必要もないため大変使いやすいです。
ワイモバイルと異なり基本料金に10分以内の国内通話かけ放題は含まれていません。そのため通話をする人は何かしらの通話オプションへの加入がおすすめです。
UQモバイルには10分以内の国内通話無料、24時間完全かけ放題、月累計60分まで通話がけか放題、という3種類のかけ放題があり、好きなものを選べます。
UQモバイルの公式サイトへ
主に特定の人との通話が多い人にはOCNモバイルONE
プラン | 音声通話 SIM |
SMS対応 SIM |
データ通信 専用SIM |
---|---|---|---|
1GB | 1,180円 | – | – |
3GB | 1,480円 | 1,000円 | 880円 |
6GB | 1,980円 | 1,500円 | 1,380円 |
10GB | 2,880円 | 2,400円 | 2,280円 |
20GB | 4,400円 | 3,920円 | 3,800円 |
30GB | 5,980円 | 5,500円 | 5,380円 |
OCNモバイルONEには上記2社と比べて完全かけ放題がありません。その代わり特定の人との通話が無料になる独自の通話オプションがあります。
登録の際に指定した3つの電話番号との通話料金が無料になるオプションのため、特定の人としか通話しない方、家族との連絡用という方に特におすすめです。
OCNモバイルONEは基本料金も安めのため、通話オプションはつけたいけど月々の利用料金も抑えたい方にも適しています。
完全かけ放題重視ならワイモバイル
オプションの豊富さならUQモバイル
特定の人との通話ならOCNモバイルONE
OCNモバイルONEの公式サイトへ
おすすめMVNO3社を比較
では特におすすめのMVNO3社の料金プランを比較しましょう。通話機能あり前提の比較になることから、音声通話SIMの料金プランになります。
音声通話SIMの料金プランを比較
MVNO | データ容量 | 料金 | リンク |
---|---|---|---|
ワイモバイル |
3GB | 2,680円 (6ヶ月間1,480円) |
公式詳細 |
UQモバイル |
3GB | 1,980円 | 公式詳細 |
OCNモバイルONE |
3GB | 1,480円 | 公式詳細 |
通話オプションをつけないとすると、基本料金プランはOCNモバイルONEが際立って安いことがわかります。次いでUQモバイルも非常にお得です。
一見するとワイモバイルは基本料金がとても高いように感じますが、登録から6ヶ月間は700円引きになる他、10分以内のかけ放題が含まれているために高い設定となっています。
純粋に月々の利用料金を安く使いたい方はOCNモバイルONEがおすすめですが、割引を考えるとワイモバイルも決して高いわけではありません。
3GBでできること | 時間 |
---|---|
ゲームアプリ |
12時間 |
動画視聴 |
18時間 |
メッセージアプリ |
2400往復 |
WEB閲覧 |
1320ページ |
通話オプションを考慮した料金で比較
MVNO | オプション内容 | 通話料金 (オプション込) |
リンク |
---|---|---|---|
ワイモバイル |
無制限かけ放題 | 3,680円 (6ヶ月間2,480円) |
公式詳細 |
UQモバイル |
・無制限かけ放題 ・10分以内無料 |
・3,680円 ・2,680円 |
公式詳細 |
OCNモバイルONE |
10分以内無料 | 2,330円 | 公式詳細 |
通話オプションを考慮した料金で比較してみると、完全かけ放題ならワイモバイルがお得で、10分以内の通話であればOCNモバイルONEがもっとも安い結果になりました。
同じ完全かけ放題のあるUQモバイルとも料金は変わらないように見えますが、登録から6ヶ月間の割引を考えると最初の1年で4200円もの差が生じます。
10分以内のかけ放題でいいのであれば基本料金も安いOCNモバイルONE、大手キャリアと同じようにかけ放題を24時間付けたい場合はワイモバイルがお得です。
通信速度を比較
MVNO | 5/5 朝 | 5/5 昼 | 5/5 夜 | リンク |
---|---|---|---|---|
ワイモバイル |
12.5Mbps | 9.4Mbps | 4.4Mbps | 公式詳細 |
UQモバイル |
14.5Mbps | 12.0Mbps | 12.1Mbps | 公式詳細 |
OCNモバイルONE |
10.5Mbps | 9.5Mbps | 7.5Mbps | 公式詳細 |
参照URL:https://keisoku.io/mobile/
MVNOは通信速度が落ちがちですが、この3社はいずれも通信速度が速い部類です。速い時で10Mbps以上になり、遅い時でも1Mbpsを下回ることはありません。
特にその中でも安定した速さを誇っているのはUQモバイルです。ピークタイムとなる昼の時間帯でも10Mbps以上を保っているためどの時間帯でもストレスなく使用できます。
どこも大きな差とはなっていませんが、通話オプションの充実さと通信速度をしっかりと両立させたい方はUQモバイルもおすすめです。
基本料金はOCNモバイルONEが安い
完全かけ放題はワイモバイルがおすすめ
料金と通話のバランスはUQモバイルが良い
ワイモバイルの公式サイトへ UQモバイルの公式サイトへ OCNモバイルONEの公式サイトへ
総括:通話し放題のmvnoならワイモバイルがおすすめ!
数あるMVNOの中でも完全に通話し放題があるのはワイモバイルとUQモバイルだけですが、大手キャリアと同じように使いたい場合はワイモバイルがおすすめです。
専用アプリを必要としない完全通話し放題があるのに加えて、ワイモバイルは6ヶ月間700円割引になるキャンペーンを常時展開しています。
そのため、通話は時間を気にせず行いたい方、月々の利用料金は抑えたい方にとって、ワイモバイルは心強い味方となってくれますからね。
MVNO | ワイモバイル |
---|---|
月額料金 | 月額1,480円から |
MVNO評価 | ★★★★★ |
特徴 | ・半年間700円割引 ・通信速度が速い |
キャンペーン | 家族割で2回線目以降 500円引き |
ワイモバイルの公式サイトへ
ワイモバイルのQ&A
データ通信容量が上限に満たなかった場合でも、余ったデータ通信容量を翌月へくりこすことはできません。
データ通信料が1GBの場合、メールの送受信は「約2,090通」、ニュースサイトなどの閲覧は「約3,490ページ」などが利用可能目安となります。
スマートフォン/タブレット/ケータイ(ガラケー)、PHSは、月途中の加入の場合、基本使用料は日割り計算されます。Pocket WiFiは、ご契約中のプランによって異なりますが、日割り計算または満額請求になります。
請求締め日は毎月末日です。お支払い期日は翌月26日ごろです。
個人のお客さまであること、ワイモバイルを対象料金プランでご契約すること、固定通信サービス(SoftBank Air、SoftBank 光など)をお申し込み後180日以内に開通(契約成立)することなどが条件です。
ワイモバイルの基本情報
項目 | 基本情報 |
---|---|
事業者名 | |
月額料金 | 月額1,480円~ |
端末保証 | 故障安心パックプラス 故障安心パック 故障安心パック-S 故障安心パックライト |
初期費用 | 事務手数料3,000円 |
契約期間 | 無し |
契約解除料 | 無し |
特徴 | ・ソフトバンクのサブブランド ・通信速度が速い |